オンライン子育てコミュニティのすすめ│子育ての不安と孤独を軽くしよう

「初めての子育てで分からないことだらけ」

「近くに頼れる人や友人もいなくて、孤独を感じる……」

「子どもの相談を、専門家に気軽に相談できたらいいなぁ」

このような悩みを抱えていませんか？

近年、行政などが子育て支援に力を入れていますが、まだまだ地域による差が大きい現状があります。

また「子育て支援施設には足を運びにくい」「対面での相談が苦手」など、さまざまな事情があるママやパパもいるでしょう。

そのような人におすすめなのが、オンラインの子育てコミュニティです。

私は第一子をコロナ禍の2020年に出産し、孤独や不安の中で子育てをしていました。

対面での交流が制限される状況で、自由に子育てをする仲間と関われたのはSNSの世界。

主に利用していたのはX（旧Twitter）でしたが、オンラインでも子育て中の仲間とつながれることが嬉しかったです。

その後は子育てをしながらのキャリア形成に悩み、オンラインコミュニティ「保育者コミュニティ#HUG」へ入会し、子育て中の孤独や不安に寄り添いたいという思いから「#HUG parents room（ハグペアレントルーム）」での活動をスタートしました。

最初は「オンラインコミュニティってなんなの？」「どんなことをしているんだろう」など、不安が大きかったですが、オンラインでも人とつながることでの安心感やリアルな世界では関わることがなかったであろう仲間との出会いがあり、今は自分にとってなくてはならないものになっています。

この記事を読むとオンラインの子育てコミュニティについて、次のようなことが分かります。

オンライン子育てコミュニティの概要
自分に合ったコミュニティを選ぶポイント
おすすめの子育てコミュニティの紹介

ぜひ最後までお読みください。

かの

保育士・放課後児童支援員として、保育園や学童クラブを中心に約8年勤務。2児の母。孤独な子育てを経験し、パパやママを支えたいという思いから「#HUG parents room」に参加し、運営メンバーとして携わる。現在はWebライターとして活動中。

オンライン子育てコミュニティとは

オンライン子育てコミュニティは、一言でいうとオンラインのママ・パパ会や、子育て広場のようなイメージです。

チャットやビデオ通話でのメンバー間交流が中心のコミュニティもあれば、子育てに関する知識を得るための勉強会がメインのコミュニティもあり、内容はさまざまです。

コミュニティの運営は子育てをする当事者であるママやパパのものと、助産師や保育士などの専門家のものがあります。

オンライン子育てコミュニティの活動内容

チャットで交流
音声通話で交流
ビデオ通話でプログラム実施（イベント、交流会、勉強会など）
専門家へ育児相談
オフ会

オンラインの特性を活かし、主にチャットでの交流やビデオ通話を活用するプログラムを実施しているコミュニティが多いです。

プログラムは読み聞かせなどの子どもと参加できるもの、ママ・パパ同士が話せる交流会、子育てに関する勉強会の実施など、多岐にわたります。

子育ての個別相談やオフ会があるコミュニティもあるので、自分の興味や利用したいサービスをイメージしてコミュニティを探してみましょう。

オンライン子育てコミュニティのメリット

一番のメリットは、場所や時間の制約がないことです。

インターネットに接続できれば、日本はもちろん、海外からでも参加できます。

チャットで交流するコミュニティも多いので、隙間時間に投稿をチェックしたり、返信したりできるので、自分のペースや生活スタイルに合わせて活用しましょう。

また、リアルな場では相手を選ぶ、相談しにくいような話も、オンラインだと匿名性も高いため相談しやすいです。

私は以前「発達に関する悩みをリアルな場では相談しにくい」と感じたことがあります。

なんとなくリアルなママ友に話すのは気が引け、健診などは時間が限られていることもあり「この年齢だから」「様子を見ましょう」と言われることも多かったので、もやもやした気持ちを抱えていました。

特にデリケートな話は、オンラインで匿名性を維持しながら、気軽に相談できることはメリットだと感じます。

オンライン子育てコミュニティの注意点

コミュニティ内での個人情報や写真の扱いには気をつけましょう。

お子さんの写真などはコミュニティメンバーなど限られた人だけが見られることが多いですが、悪意のある人がいないとは限りません。

写真は顔や名前を隠してアップロードしたり、詳細な個人情報を書かないようにしたりするなど、気をつけて利用する方が安心です。

オンライン子育てコミュニティで使用するツール

オンライン子育てコミュニティで使用するツールは、以下のようなものがあります。

LINEオープンチャット
オンラインサロンのプラットフォーム
Slack
Discord
Zoom

LINEオープンチャットは、普段使用しているLINEアプリから手軽に参加できます。

通常のLINEアカウントとは別に、オープンチャット用の名前やアイコンが設定できるので安心して利用できますよ。

他にはYOOR（ユア）や DMMオンラインサロンなど、オンラインサロンのプラットフォームや、ビジネスでもよく使われるSlackやDiscordなどのコミュニケーションツールが利用されることも多いです。

オンライン交流会や勉強会では、ビデオ通話アプリのZoomがよく使用されています。

オンライン子育てコミュニティの料金

コミュニティによって異なりますが、無料～月額5,000円程度と幅があります。

ママ・パパ同士の交流がメインのコミュニティは値段が安く、保育士や助産師などの専門家が在籍して相談ができたり、勉強会に参加できたりするコミュニティは料金が高くなる傾向です。

また月額費はかからずに入会費やイベント参加費がかかるコミュニティもあるので、利用する前によく調べておきましょう。

オンライン子育てコミュニティを選ぶポイント

オンラインの子育てコミュニティはたくさんあります。

この章では、自分に合ったコミュニティを選ぶためのポイントを紹介します。

コミュニティに入会したい目的を明確にする

「ママ・パパ同士で交流したい」「子育ての相談をしたい」「子どもとの関わり方や生活について学びたい」など、入会目的は人によってさまざま。

交流が目的のコミュニティもお子さんの年齢に制限があったり、地域に特化していたりと、さまざまなものがあるので、自分にあったコミュニティを選びましょう。

子育ての相談や勉強をしたい場合は、先輩パパ・ママのアドバイスや経験談も有益ですが、多くの子どもと関わる経験をしている専門家が在籍するコミュニティもおすすめです。

特に保育園や幼稚園に通う前のお子さんを持つパパ・ママは「子どもとどう関わったら良いのだろう」「子どもの発達や成長は大丈夫かな」など、悩むことも多いですよね。

悩んだときにオンラインで手軽に専門家にアドバイスをもらえることで、安心につながります。

ホームページやSNSなどで情報収集する

コミュニティの内容や雰囲気を知るために、事前にホームページやSNSで情報収集しましょう。

情報がしっかり更新されていると「ちゃんと活動しているんだ」と分かるので安心ですよね。

Zoomイベントの様子を投稿するコミュニティもあるので「男性もいるんだな」「少人数で話しやすそう」など、事前に雰囲気が分かるかもしれません。

気になるコミュニティがあったらフォローやブックマークをして、投稿をチェックしてみましょう！

専門家が在籍しているかをチェックする

子育ての相談や勉強をしたい場合は、専門家が在籍するコミュニティを選ぶのがおすすめです。

もちろん先輩ママやパパの経験談も参考になりますが、多くのお子さんと関わってきた経験のある保育士や助産師などの専門家が在籍していることで、さまざまな視点や知識を得られます。

特に保育園・幼稚園に入園する前のお子さんがいるご家庭は、気軽にお子さんの様子を相談できる場が少ないですよね。

「ちょっと気になることがあるけど、まだ次の健診まで数か月ある」「一度相談してみたけど、いろんな立場の人の意見も聞きたい」などの場合は、オンラインで専門家に気軽に相談できると安心です。

子育てオンラインコミュニティおすすめ3選

今回は専門家が在籍する、子育て関係のオンラインコミュニティを3つ紹介します。

1．#HUG parents room

対象	子育て中のママ・パパ妊娠中のプレママ・プレパパ
主な活動	チャットで相談Zoomで交流会と子育て講座
使用ツール	Slack・Zoom
料金	月額500円（年間プラン5000円）
専門家在籍	保育士・幼稚園教諭など7名

#HUG parents roomでは、保育士・幼稚園教諭・ベビーシッター・児童発達支援・産後ケア・学童クラブなど、さまざまな保育経験を持つサポーターが在籍しています。

ビジネスでもよく利用されるSlackを使用したチャット交流がメインですが、月に数回Zoomを使用した交流会や講座を行い、講座はアーカイブも残るので好きな時間に視聴できます。

「個別で話を聞いてほしい」というときには、Zoomを使用した個別相談も可能です。

2．PULMO

対象	マタニティ・0～3歳ママ
主な活動	ママ向けお話会・イベント・動画講座
使用ツール	Zoom
料金	会員登録無料　※一部有料コンテンツあり
専門家在籍	保育士・管理栄養士・歯科医・防災士など

PULMOはマタニティ期のプレママ・0～3歳のママが「今、知りたい」と思う情報を提供してくれるオンラインコミュニティです。

離乳食や育休復帰準備など、ママのニーズに合った内容の講座が豊富なので「子育ての情報を得たい」と思う方におすすめ。

一部講座の購入者は講師に無料で個別相談ができたり、資料がもらえたりと、アフターフォローも手厚いので安心です。

3．おやこぺる

対象	マタニティ・0～3歳の乳幼児の親子
主な活動	バーチャル親子ひろばイベント・連続プログラム子育て相談室
使用ツール	Webサイト、Zoom
料金	バーチャル親子ひろば：2025年度は無料（先着300組・公式LINEの友だち登録が必要）単発ひろば（イベント）：一部有料連続プログラム：有料子育て相談室（個別相談）：有料
専門家在籍	保育士・助産師・臨床心理士など

2025年4月にリニューアルしたおやこぺるは、メタバース空間で展開される「バーチャル親子ひろば」を中心に、乳幼児の親子やスタッフと交流できます。

平日の10～16時に予約なしで利用できるので、お子さんが昼寝している間などに気軽に来室できます。

また、イベントや連続プログラム、個別相談など、ママ・パパのニーズに合わせてサービスの利用が可能です。